近年、耕作放棄地を資産運用する目的で、収益アパートを建設し、その物件を業者に一括借上してもらう、いわゆる「サブリース」が堅調にシェアを伸ばしてきました。
貸し手は、一括借上、家賃保証、管理業務もなしと至れり尽くせりで、「悪い事なし❗️」という事から、土地を遊ばせていた資産家を中心に賃貸アパート経営に投資してきた経緯がございます。
しかし、サブリースは、貸しての所有者は不動産の素人、一括借上の借り手は不動産のプロという図式の上に成り立っているので、現実は借り手主導の取引となり、多々問題が発生しているのが現実の様です。
そこで国が法整備に乗り出しました。
住宅の転貸契約、書面・説明義務付け トラブル多発で: 日本経済新聞
本国会で法案が成立すれば年末か来年ぐらいに施行、1年後に賃貸管理業務の登録義務化になる見通しです。
また、
・「必ず儲かる」などの文言を用いた勧誘の禁止
・家賃保証などの転貸に関する重要事項説明の義務化
などの法整備によって、不適切業者の排除を目的としています。
筆者のホンネ
日本は高齢化社会が進行して、高齢者が蓄えた資産を狙っていると言えば誤りかもしれませんが、狙っている業者や個人は少なからずいると思います。また、高齢者の心の隙間につけ込んでくる者がいるのは事実です。
世の中に必ず儲かるものは、存在しないと思います。少なからずとも知恵を絞り、汗を流して、ようやく稼げるものだと思います。
ですから、甘い誘いに惑わされないで、正しい判断をして頂きたく思うのと、やはりお年を召されたご両親を持つご子息は、常に顔を見せてなんらかの異常信号をキャッチしてもらいたいと思います。
家族の資産は家族で正しく運用もしくは貯蓄して頂きたく思います。
話が少しずれましたが、法整備が整って、正しいサブリースが行われる事を期待したいと思います。